シェイム(恥)のためのセルフ・コンパッション・コースは、MSCコースの開発者の一人、クリス・ガーマー博士と、数名のシニアMSC講師が開発したプログラムです。
シェイムの感情は、私たちの身近なところに存在しています。
どんな理由であれ、自分自身を否定的に感じるとき、そこには少なからずシェイムが含まれています。シェイムは、他者から評価されたり批判されたりしていると感じるときにも、自分自身で自分を責めるときにも生じます。また、自分が本当に過ちを犯したときだけでなく、何も悪いことをしていないにもかかわらず感じてしまうこともあります。
シェイムは私たちの存在そのものに触れる、とても深い感情です。しかし、それは本来の自分自身の価値を表しているわけではありません。
日本では古くから「恥の文化」と言われることがあります。周囲との調和を大切にし、人に迷惑をかけないことや空気を読むことが重んじられる文化の中で、多くの人が「どう見られているだろう」「期待に応えなければ」「失敗してはいけない」という思いを抱えながら生きています。そうした文化は、他者への思いやりや協調性を育む一方で、自分を厳しく評価したり、自分を責めたりする傾向につながることもあります。
もちろん、シェイムは日本だけに存在するものではありません。シェイムはすべての人に備わった普遍的な感情です。しかし、その現れ方や感じ方は、育った家庭や学校、社会、そして文化によって大きく影響を受けます。だからこそ、自分のシェイムを理解するためには、自分自身だけでなく、自分を育んできた文化的背景にも優しく目を向けることが大切です。
セルフ・コンパッションは、「シェイムをなくす」ことを目指すものではありません。シェイムを感じる自分を責めるのではなく、その体験に気づき、思いやりをもって寄り添うことで、シェイムとの関係を少しずつ変えていく実践です。シェイムが私たちの人生を支配するのではなく、シェイムがあっても自分らしく生きられるようになることを目指します。
シェイムは人間にとって最もつらい感情の一つです。しかし、セルフ・コンパッションは、その苦しみを和らげる確かな力となります。
もしあなたがシェイムに苦しんでいたり、自分の弱さや傷つきやすさを隠したり否定したりするのではなく、それを温かく受け止められるようになりたいと願っているなら、ぜひ入門ワークショップにご参加ください。
お問い合わせ・ご質問:ハースのり子 (noriko.harth@gmail.com)