マインドフルネス

Trust grows in your heart-MBSR マインドフルネスプログラム

8週間のマインドフルネスストレス低減方プログラム(以下MBSR)の3月コースが終了しました。
今回も、経験の長い2人の講師の元で、アシスタント講師として参加しました。
1月コースよりも、自分のパフォーマンスが今ひとつで、
途中何度も自己非難をしている自分自身に苦しみました。

1月コースよりも参加者の多い19人のクラスで、
黙って座っているだけでもとても居心地が悪く、
瞑想のガイダンスを担当した後は、「あー私のこの英語の発音は通じているのだろうか」、
「ドキドキして声が震えているのが、みんなに伝わっているのじゃないだろうか」、
そんな不安感がいつも一杯押し寄せました。

毎回2時間半のクラスでは、様々なマインドフルネス瞑想を行い、
その後みんなの体験、感想をシェアします。
私は緊張してる自分の居心地の悪さで、途中みんなの話も耳に入って来ず、
上の空になってしまったり、次に行う瞑想を頭の中で練習したり。。。

そんな自分に気付いて、クラスに意識を戻すこと何千回。
「今」に自分を戻す、そんなことを続けて8週間が過ぎてしまったような感じでした。

最後のクラスで、みんなのこれまでの感想を一人一人聞き、私の番になりました。
私は正直に、自分の気持ちを話しました。
「私はここに座っているだけでも不安で、自己非難をし、
そんな気持ちを持ちながらこの8週間過ごしました。
大勢のクラスのアシスタントは不慣れで、
それがみなさんにも伝わっていたのではないかと思います。」

みんな(生徒)にどう思われてもいいや、
そんなことを気にする場ではないし、
それでもクラスで一緒に学び練習に励んだことは、素晴らしい経験だったから。

その感謝の気持ちを伝えたく、自分の心に正直に感じることを話しました。

一人の生徒さんが、「感想をいってもいいですか」と手をあげました。
「あなたが教えることに不慣れなで、そのせいで不安なのは、
経験を積み重ねて行けばきっとなくなるはずです。
この8週間、どんなに不安に感じても、居心地が悪くて自己非難をしていても、
そんな気持ちを抱えながらも、あなたは毎回落ち着いた姿でここにいました。
静かにみんなを見守っていました。
あなたは自分の不安な感情を受け入れて、現実に立ち向かっていた。。。
私達に模範を示してくれたと思います。」

私はそれを聞いてびっくりしました。
と同時にそのように見てくれたことに、
感謝の気持ちと、嬉しさの気持ちで一杯になりました。

その後この生徒さんの言葉を、
自分でも自分自身に何度か投げかけて、考えてみました。

不安感と共に過ごせた、そんな自分に、ある種の強さが見えました。
頭では自己非難が押し寄せるのですが、
心の中では、自分の内の力を信じられる、
そんな思いが生まれて来ました。

自分を信じられれば続けられる。
この自分を信じられる思いは、自分の心の中で少しずつ強く大きくなり、
自己非難の声も次第に小さくなり、
温かく包み込むような力になっていくような気がします。

マインドフルネスとは、今の瞬間をあるがままに受けとめる、
意図的に「今」の瞬間に意識を向ける、ということ。

どんな困難な状況に陥っても、逃げずに正面から受け入れられる、
それは自分を信じる心の声に耳を傾けながら、実行できることなのだと思います。